小日向の徒然録

主にTCGをはじめとした著者の趣味についてきままに書きます

遊戯王構築記事番外編~英語版カードの読み方講座②~

どうも、kohinatashです。

 

今回の記事は前回の記事の続編になります。

 

前回はモンスターカード中心でしたが、今回は魔法罠カードをメインに紹介していきたいと思います。

 

では始めていきます。

 

例1:闇黒世界-シャドウ・ディストピア

 

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フィールド魔法 (1):フィールドの表側表示モンスターは闇属性になる。 (2):1ターンに1度、自分がカードの効果を発動するために自分フィールドのモンスターをリリースする場合、 自分フィールドのモンスター1体の代わりに相手フィールドの闇属性モンスター1体をリリースできる。 (3):自分・相手のエンドフェイズに発動する。 このターンにこのカードが表側表示で存在する状態でリリースされたモンスターの数まで、 ターンプレイヤーのフィールドに「シャドウトークン」(悪魔族・闇・星3・攻/守1000)を可能な限り守備表示で特殊召喚する。

 

では上から解説していきます。

・SPELL CARD (魔法カード)

魔法カードはこのように表記されますが他のカードのテキストで指定される際はそれぞれ次のように記載されます。

通常魔法 Nomal Spell

速攻魔法 Quick-Play Spell

永続魔法 Continue Spell

装備魔法 Equip Spell

フィールド魔法 Field Spell

儀式魔法 Ritual Spell

 

部分に分けて本文を解説していきます。

 

All face-up monsters on the field become DARK. Once per turn, if you would Tribute a monster you control to activate a card effect, you can Tribute 1 DARK monster your opponent controls, even though you do not control it.

 

赤文字で示したTributeリリースを表す用語です。

 

この用語はこのカード以外にも儀式魔法やモンスターでは「ダイナレスラー・パンクラトプス」などの様々なカードで見られ前回の「Quick Effect」と並んで重要です。

 

この用語によってこの効果がリリースに関連した効果だということが分かります。

 

青文字で示したeven though you do not control it.は直訳すると自分がコントロールしているモンスターかどうかにかかわらずといった感じになります。

 

頻出する表現ではないのですが分かりづらいと個人的に感じたので挙げました。

 

「even though」は「~にも関わらず」をはじめ色々な用法がある英語の構文の1つです。

 

日本語のテキストでは「代わりに~」というテキストだったのでテキストを見るまでは「代わりに」を表す「instead」が使われていると思っていたのですが、見てみたらこっちだったんですよね。

 

例文:RETURN OF THE DRAGON LORDS (復活の福音)

If a Dragon monster(s) you control would be destroyed by battle or card effect. you can banish this card from your GY instead.

訳:自分フィールドのドラゴン族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

 

この違いが分かる方がいたらコメント等で教えていただきたいです。

 

では次の部分です。

Once per turn, during the End Phase: Special Summon as many "Torment Tokens" (Fiend/DARK/Level 3/ATK 1000/DEF 1000) as possible to the turn player's field in Defense Position, up to the number of monsters Tributed this turn while this card was face-up.

 

・ Once per turn, during the End Phase: 

赤文字で示したOnce per turn, during the End Phase:は効果が発動するタイミングです。

 

自分と相手の指定が無い為、これはお互いのエンドフェイズに発動する効果だと分かります。

また後ろに「you can~」といったテキストが存在しないことからこの効果が強制効果だということが分かります。


例文:墓守の召喚師
If this card you control is sent to your GY: Add 1 "Gravekeeper's" monster with 1500 or less DEF from your Deck to your hand.
このカードが自分フィールド上から墓地へ送られた時、自分のデッキから守備力1500以下の「墓守の」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

 

・Special Summon as many "Torment Tokens" (Fiend/DARK/Level 3/ATK 1000/DEF 1000) as possible

青文字で示したas possible可能な限りという意味になります。

 

このテキストによってトークンを可能な限り特殊召喚するという処理をするということが分かります。

 

余談ですがこの「as possible」は最近のカードでいえば「原始生命態二ビル」の誤訳が有名で、英語版テキストの「as possible」がなぜか「(ALL)全て」になっているというものです。

以下にテキストを載せておきます。

日本語版:

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:相手が5体以上のモンスターの召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズに発動できる。自分・相手フィールドの表側表示モンスターを全てリリースし、このカードを手札から特殊召喚する。その後、相手フィールドに「原始生命態トークン」(岩石族・光・星11・攻/守?)1体を特殊召喚する。このトークンの攻撃力・守備力は、この効果でリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

英語版:

During the Main Phase, if your opponent Normal or Special Summoned 5 or more monsters this turn (Quick Effect): You can Tribute as many face-up monsters on the field as possible, and if you do, Special Summon this card from your hand, then Special Summon 1 "Primal Being Token" (Rock/LIGHT/Level 11/ATK ?/DEF ?) to your opponent's field. (This Token's ATK/DEF become the combined original ATK/DEF of the Tributed monsters.) You can only use this effect of "Nibiru, the Primal Being" once per turn.

 

・while this card was face-up. 

で示したwhile this card was face-up.このカードが表側表示で存在していた間という意味です。

 

「while」は「~の間」という意味になるので、ではいつの間なのか、ということで後ろを見てみると「 this card was face-up.」と書かれているので「this card(シャドウディストピアが)was face-up(表側で存在していた)」という感じになります。

 

以上の訳をまとめて日本語版のような本文になります。

 

では次のカードになります。

 

例2:トラップトリック

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このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:デッキから「トラップトリック」以外の通常罠カード1枚を除外し、その同名カード1枚をデッキから選んで自分フィールドにセットする。この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は罠カードを1枚しか発動できない。

 

ではこちらも上から解説していきます。

・TRAP CARD(罠カード)

トラップカードの区分は次のようになります。

通常罠 Nomal Trap

永続罠 Continue Trap

カウンター罠 Counter Trap

 

では本文を解説していきます。

 

・Banish 1 Normal Trap from your Deck, except "Trap Trick", and Set 1 card with the same name directly from your Deck, also it can be activated this turn.

赤文字で示した「Set 1 card with the same name directly from your Deck,」は直訳すると「デッキから同じ名前のトラップカード1枚を直接セットできる」となります。

 

「set」は文字通りセットするという意味です。

「same」は「同じ」、「directly」は「直接に」という意味になるので上記の訳になります。

このテキストは最近のカードでもよく見られるので覚えておくと便利なテキストです。

例文:オルタ―ガイスト・マリオネッター

When this card is Normal Summoned: You can Set 1 "Altergeist" Trap directly from your Deck to your Spell & Trap Zone.

①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから「オルターガイスト」罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。

 

・also it can be activated this turn

青文字で示したalso it can be activated this turnそのターンに発動することができるというテキストです。

 

「also」は「また~」、後ろの「activate」は「発動」を表すので前の「can be」と合わせて「また発動することができる」、いつか「this turn(発動したターン)」という役になるわけです。

 

You can only activate 1 Trap Card for the rest of this turn after this card resolves. You can only activate 1 "Trap Trick" per turn. 

 

赤文字You can only activate 1 Trap Card for the rest of this turn after this card resolves.は直訳するとこのカードの発動後、このターンの残りはトラップカードを1枚しか発動できないとなります。

 

「You can only activate 1 Trap Card」は「only」は「~のみ」、後ろに「activate(発動) 1 Trap Card 」とあるのでまとめて「トラップカードを1枚しか発動できない」となります。

 

次にその後ろの部分ですが「for the rest of this turn」、「rest of」は「~の残り」という意味になるので、では何の残りなのかということで後ろを見ると「this turn」とあるので「このターンの残り」、つまり「ターンの終わりまで」と意訳することができます。

 

「after this card resolves」については「resolves」は「解決した」、「after」は「~の後」の意味を持つ単語なので、何の解決後なのか、「this card」つまり「トラップトリック」のことなので「トラップトリックの発動後」という訳になります。

 

これらの一連の訳をまとめて日本語版のようなテキストになります。

 

以上が今回の記事になります。

 

今回は魔法罠を中心に解説させていただきました。この記事が少しでも参考になっていれば幸いです。

 

何かご要望、ご意見等ありましたらコメントの方にお願いします。

 

それでは