小日向の徒然録

主にTCGをはじめとした著者の趣味についてきままに書きます

ゴーストリックver2020 ~遊戯王テーマデッキ構築2.5~

ご無沙汰しております。kohinataです。

 

ブログを更新しようと思ってはや一年くらいが経ちました。

 

遊戯王自体のモチベーションはあったのですが触っているテーマデッキが多かったことや就活卒論ポケモン剣楯とやることが多すぎてブログ更新がまったくできておりませんでした。

 

最近やっと時間ができたので、とりあえずということで最後の記事で挙げた「ゴーストリック」デッキを紹介していきたいと思います。理由としては構築がかなり変わったこと、下で紹介する新規が出た後のゴーストリックデッキの構築を挙げている人が少なかったことですね。まあ私がゴーストリックを気に入っているというのもありますが。

 

ではまず少し話題に挙げた新規の話から入っていきたいと思います。

ゴーストリックは長らく新規が無かったのですが、去年やっと1枚もらえましたね。

 

ゴーストリックの妖精

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自分フィールドに「ゴーストリック」モンスターが存在する場合のみ、 このカードは表側表示で召喚できる。 (1):自分メインフェイズに発動できる。 このカードを裏側守備表示にする(1ターンに1度のみ)。 (2):このカードがリバースした時、 自分の墓地の「ゴーストリック」カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを自分フィールドにセットする。 そのカードはフィールドから離れた場合に除外される。 その後、自分フィールドにセットされているカードの数まで 相手フィールドの表側表示モンスターを選んで裏側守備表示にできる。

イグニッションアサルトで登場したカードで墓地のゴーストリックカードをフィールドに戻しつつ相手の場のモンスターを裏側にできる中々優秀な1枚です。

 

このカードが登場するまでは墓地のゴーストリックカードに干渉できるのは「アルカード」や「デュラハン」といったエクシーズ、「ゴーストリックブレイク」のみであったため、このカードの登場によって特にゴーストリック魔法罠を使いまわしやすくなりました。

 

裏側にする効果は対象を取らないためだいたいのモンスターを裏側にすることができる点は優秀です。ただ「キョンシー」などと同じくチェーン2以降でリバースさせるとタイミングを逃してしまうのは残念な点ですが……

 

またこのカードが登場したのはリンクモンスター全盛期であったため

根本的な問題が解決してないぞ!

と思ったものですが使ってみると意外と優秀で自分ターンと相手ターンのリバースで往復で2枚の回収が見込めること、エクシーズ体をセットして次のターンに「駄天使」をそのまま重ねることができたりと器用なやつです。

 

今年の4月からは新ルールの施行で以前よりも天敵のリンクモンスターを並べるデッキは減る可能性がありますしルール的にも追い風だと思います。

 

ここまで長々と妖精について語りましたがそろそろ本題に入りたいと思います。

今回はカードの説明は前記事に載せている分は省いていくので既出のカードに関しては前の記事を参考にしていただければと思います。

 

ではこれが今回のレシピになります。

 

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左上から順番に書いていきます。

〈モンスター〉

ゴーストリック・シュタイン 1

        マミー   1

        スケルトン 1

        グール   1

        キョンシー 3

        雪女    1

        妖精    2

        人形    3

        ランタン  2

        マリー   2

〈魔法〉

サンダーボルト 1

ハーピィの羽箒 1

闇の護封剣   2

魔鍾洞     1

ゴーストリック・ハウス 2

〈罠〉

つり天井 2

波紋のバリア‐ウェーブフォース‐ 2

ゴーストリック・アウト 1

        リフォーム 2

        ブレイク 1

        パニック 3

メタバース 1

センサー万別 3

ゴーストリック・ナイト 1

〈エクストラ〉

ゴーストリックの駄天使 3

ゴーストリック・アルカード 2

空海竜リヴァイエール 1

No.48 シャドー・リッチ 1

ゴーストリック・サキュバス 2

ゴーストリック・デュラハン 3

武神姫アハシマ 1

見習い魔嬢 1

クロシープ 1

 

 

この構築の勝ち筋は前回通りゴーストリックモンスターによるビートダウン、魔鍾洞の強力なロック性能を利用した「駄天使」の効果によるエクストラウィンに加えて「スケルトン」の効果によるライブラリアウト、相手のリソース枯渇となっています。

 

では変更点と新たに採用したカードについて説明していきます。

 〈モンスター〉

レベル3

ゴーストリック・マミー

攻撃力1500という「シュタイン」に次ぐ打点の高さ、またゴーストリックの召喚権を増やすことができる効果によって足りない展開力を補えるという点から採用しました。

このカードの採用によって後述する「スケルトン」の効果を活かしやすくなり、早いターンでのエクシーズ召喚、ビートダウンによる決着が狙えるようになりました。

また「アルカード」になれる貴重なレベル3ゴーストリックモンスターでもあり優秀なモンスターです。枠を取って複数枚採用してもいいモンスターだと思いますが「マリー」の効果でデッキからの特殊召喚ができること、また初手の通常召喚の優先度がやはり「人形」や「妖精」に比べて劣ることから1枚採用です。

 

ゴーストリック・スケルト

マミーと同じレベル3モンスターで、リバースした時に場の表側のゴーストリックモンスターの数だけ相手のデッキを裏側で除外するという強力な効果を持っています。

 

裏側で除外されたカードを回収できるカードはそこまで多くないため場に維持するだけ相手の使えるカードを減らすことができます。前述した「マミー」や「妖精」の効果によって場にゴーストリックモンスターを展開しリソースを削いでいきます。

 

場のゴーストリックモンスターが3体程度でも「パニック」などと組み合わせることで往復で6枚のカードを除外でき非常に強力なカードで、攻撃力も1200と打点になり無視できないカードとなります。このデッキでは基本的には余裕があるときにこの効果を狙うことからこのカードも1枚のみの採用となります。

 

ゴーストリック・グール

こちらもレベル3モンスターで場の表側のゴーストリックモンスターの攻撃力の合計を他のゴーストリックモンスターに与える効果を持っています。

 

ゴーストリックデッキはフィールド魔法の効果によってダイレクトアタックが可能となるため、この効果の使用によって突然のゲームエンドが狙えること、またゴーストリックモンスターは1枚1枚の打点が低いことから高打点のリンクモンスターの処理に苦労することが多いですが、このカードによって一時的に打点を確保し強力なモンスターを突破するといったことが可能で状況次第では強力な1枚です。以前はあまり評価が高くなかったカードですがリンクモンスターの登場、また効果を受けないモンスターに対する打点として採用が見込まれるカードになったと思います。

 

そうはいっても使う状況が限られること、初手にあっても困るといったことから1枚のみ採用しています。

 

レベル2

 

ゴーストリックの妖精

墓地のゴーストリック魔法罠、エクシーズモンスターを直接再利用できる点、場にセットする効果であるためアルカードデュラハンの効果に比べてタイムラグが少ない点がとても優秀です。

 

また場にセットされている数だけモンスターを裏側にできるため伏せが多くなるこのデッキではこのカード1枚で相手の場のモンスターをすべて裏側にすることも難しくなく、このカード1枚でゴーストリックモンスターを動かしやすい場を整えることができます。

 

これだけ見ると強力なカードに見えますが、このカードをリバースさせるために「パニック」などの他のカードが必要であることや、タイミングを逃してしまうという点から正直使いづらい面があるカードで(なぜ場合の任意効果じゃないのか……)出た当初は私の中では評価は微妙でした。待ちわびた新規とはいえ天敵のリンクモンスターをどうにかできるカードではなかったためですね。

 

とはいえ、一度場を整えてしまえばこのカードによって戦線の維持が容易になる点、「ブレイク」と異なりほぼ好きなタイミングで墓地のエクシーズ体を再セットできるという点が特に優秀でありゴーストリックに必須のカードとなっています。

 

墓地にカードがたまる2ターン目以降でないとこのカードの効果が使えないこと、デッキからのリクルートが主であるため2枚採用しています。

 

〈変更点〉

海亀壊獣ガメシエル

初手の事故札になること、後攻ではゴーストリックの性質上ガメシエルを特殊召喚しただけでターンを渡してしまうことが多く今回の構築では先攻の安定性に振り切って外しました。

 

カオスポッド

面白いカードではありましたが引ければ強い程度のカードであり安定性、デッキ枠を考慮して外しました。

 

ゴーストリックの魔女

起動効果で相手モンスターを裏側にできるのは優秀ですが「妖精」の登場により対象をとる「魔女」の優先度が下がったこと、「サキュバス」がサルベージ効果を持っていないためレベル2の枚数を増やしたくないといった理由から外しました。

 

ゴーストリック・フロスト

リンクモンスターに対して無力であり、このカードを使う場面で「ランタン」、「マリー」でいいということが多くピンでは事故札にしかならないため外しました。

 

ゴーストリック・スぺクター

ゴーストリックが戦闘で破壊された時に自身を特殊召喚しデッキから1枚ドローできる効果は優秀ですが、ゴーストリックフィールド魔法の性質上ゴーストリックが戦闘で破壊されるという状況が少ない点、上記の「フロスト」と同じく初手の事故札になることが多かったため外しました。

 

〈魔法〉

ここは採用枚数を減らしたものが中心であるため、既出のカードは割愛し変更点の説明のみとします。

 

〈変更点〉

ゴーストリック・ミュージアム

攻撃を行ったモンスターをダメージステップ終了時に裏側にする効果は相手の攻撃をけん制することができるカードですが、「人形」や後述する「ナイト」といったモンスターを表側で残しておく必要があるカードとの噛み合いが悪すぎること、リンクモンスターに対してはただただダメージが通ってしまうといった理由から外しました。

 

強欲で謙虚な壺、大熱波

これらは外した理由がほぼ同様であるためまとめて説明します。「強欲で謙虚な壺」は初ターンで「パニック」をはじめとした強力なカードにアクセスできる可能性があるカードではあるものの特殊召喚ができないという制約が痛いこと、エクシーズ召喚をしたい2ターン目以降で引いてしまい使えない場面が多かったことから外しました。

 

また大熱波はロック性能が強力なカードでしたが、相手ターンでの特殊召喚がこちらもできないため「ランタン」や「マリー」との噛み合いが悪く、このデッキを使い込むにつれて使いづらいと感じる場面が多くなり外すに至りました。

 

〈罠〉

つり天井

場にモンスターが4体以上存在する場合に発動可能な通常罠で、表側のモンスターを全て破壊するという強力な効果を持っています。

 

このカードの注目すべき点は「表側の」というところで、基本的にカードを裏側で置いておくゴーストリックでは自分のモンスターを巻き込むということはほとんど無い為、実質的にはあの制限カードのサンダーボルト同様相手の盤面だけを一掃できるカードとなります。

 

裏側にできないリンクモンスターもこれで除去することができるため、ゴーストリックデッキではリンクモンスターに干渉できる数あるカードの中でも採用が見込めるとても強力なカードです。

 

後述する「ウェブフォ」と合わせての採用であるためデッキのバランスを考慮して2枚の採用としました。

 

波紋のバリア‐ウェーブフォース‐

相手モンスターの攻撃宣言時に相手の攻撃表示モンスターを全てデッキに戻すという強力な効果を持っています。

 

ゴーストリックフィールド魔法は場に裏側のモンスターのみの場合は相手のプレイヤーに直接攻撃できるという効果をもっているため相手からの直接攻撃を受ける場面が多いため、このカードによって相手の場を一掃することができます。発動条件が似たカードである「ミラーフォース」や「エアフォース」に比べて少し厳しいですが、デッキバウンスは耐性によって防ぎづらい上、デッキに戻す性質上相手のリカバーを困難にしやすいため決まった時の威力は絶大です。

 

また一度見せてしまえば相手の攻撃判断をけん制することができ、「駄天使」や「スケルトン」の効果を活かしやすくなるため、とても相性がいい罠です。

 

ゴーストリック・ブレイク

ゴーストリックモンスターが戦闘で破壊された時に、墓地からゴーストリックモンスター2体を裏側で特殊召喚する効果を持っています。

 

以前はゴーストリックフィールド魔法の効果と噛み合っていないこと、墓地にモンスターがたまりづらいことから評価が低かった1枚ですが研究を重ねるうちにフィールド魔法が引けていないとき、除去されてしまったときの戦線維持にとても使えるカードであることが分かり今回採用しました。

 

「妖精」の登場も追い風でこのカードを「妖精」で再利用することによって場のモンスターが尽きない状況を作ることができ、後半のリソース勝負に強く出ることができ、場に数を維持することができるため「スケルトン」で除外する枚数を増やしたり、「グール」による打点の確保など使うほど強いと感じるカードでした。

 

「駄天使」の効果でデッキからサーチすることができる点、効果の性質上序盤に引き込んでも使えないという点から1枚のみ採用しています。

 

メタバース

デッキからフィールド魔法を手札に加えるか発動するという効果をもっておりゴーストリックフィールド魔法、「魔鍾洞」にアクセスするために使います。以前は同じく制限カードの「テラ・フォーミング」を採用していましたが直接手札に加えて発動して強いフィールド魔法を採用していないこと、「駄天使」でのサーチが可能である点からフリーチェーンで発動できるこちらを採用しました。

 

センサー万別

同じ種族のモンスターはフィールドに1体しか存在できないという効果を持つ永続罠です。この効果は2体以上の存在を許さないだけでなくフィールドに既に同じ種族が存在している場合、そのモンスターと同じ種族のモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚も封じてしまうためデッキによっては詰んでしまうレベルでありそのロック性能はとても強力です。

 

しかしゴーストリックモンスターはレベル1は悪魔族、レベル2は魔法使い族、レベル3はアンデッド族、また「駄天使」は天使族であり種族がばらけていること、また基本的に裏側状態で場に出るためこの罠の影響を受けずに動くことができ一方的にロックをかけることができます。

 

このデッキではこれらの強力な罠で場を膠着させ自分の場を整える、「スケルトン」や「駄天使」の効果を積極的に狙っていきます。

 

初手に欲しいカードなので3枚採用です。

 

ゴーストリック・ナイト

ゴーストリックモンスターが表側で存在する限り、相手の裏側のモンスターは反転召喚ができない、このカードが相手によって破壊され墓地へ送られたターン相手は攻撃宣言できないという2つの効果を持つ永続罠です。

 

1つ目の効果は、「パニック」や「妖精」の効果で裏側にしたモンスターを利用できなくさせるものでこの罠を維持できれば相手に何もさせない盤面を作ることができ非常に強力なロックカードです。

 

2つ目の効果は、破壊されたターンの相手の攻撃を防ぐもので相手にこの罠を除去されたとしても1ターンは安全を確保することができるため、最後まで仕事をする優秀なカードです。

 

しかし効果の性質上、自分もゴーストリックモンスターを表側にしておく必要があるため「人形」との相性が悪いため、中盤の展開が進んだタイミングで使うのが最もこのカードの効果を維持しやすいと思います。表側にする候補は自身で裏側になる効果を持たないエクシーズ体が主になります。

 

このカードは「猫娘wiki参照)」とのコンボでよく用いられるカードで、これらのコンボは決まればとても強力ですが猫娘のステータスが貧弱であり安定性に欠けることから今回の構築では「ナイト」のみ採用しました。

 

強力なカードではあるものの前半の「人形」による展開と相性が悪いこと、「駄天使」によるサーチができることから1枚のみ採用しました。

 

 〈採用しなかったカード〉

底なし落とし穴

このカードは召喚・特殊召喚した相手モンスターを裏側にして表示形式の変更を不可にするという効果をもつ罠でデュエルリンクスでよく採用されているカードですね。

 

このカードは発動条件の関係上、すでに召喚されているモンスターに対しては全く無力であること、また場にモンスターは残ってしまうため何らかの形で利用されることが多かったこと、またこのカードを使うより相手の展開後、途中に「つり天井」や「ウェブフォ」のような全体除去の方が有効に働く場面が多かったため外しました。

 

〈エクストラ〉

 

武神姫アハシマ

リンクヴレインズパック3で登場した同じくエクシーズテーマの『武神』というカテゴリーのリンクモンスターです。

 

手札と墓地から同じレベルのモンスターを特殊召喚し、それらを素材にエクシーズ召喚を行う効果、リンク先のモンスターが素材を取り除いて発動する効果を発動した場合に相手の魔法罠を対象をとって破壊する2つの効果を持っています。

 

 

リンク素材は同じレベルのモンスター2体でリンク召喚することができ、ゴーストリックではこの効果でエクシーズ召喚したモンスターの上に「駄天使」を重ねることでゴーストリック魔法罠をサーチしながら相手の魔法罠を破壊することができます。

 

ゴーストリックは相手のバック(伏せ)に干渉できるカードが少ない為、このカードをエクストラに差しておくことで安全に攻撃を通す、展開することができます。

 

クロシープ

(テキストが長い為wiki参照)

エクシーズ体を出した時の効果は相手の打点を下げる効果ですが、「アハシマ」や「見習い魔嬢」に比べて優先度が低い為はこの枠はほぼ自由枠になります。

 

候補としては「グラビティ・コントローラー」、また「妖精」や「ブレイク」でエクシーズ体が並ぶこと、新ルールの恩恵もあることから「無限起動要塞メガトンゲイル」などはゴーストリックで対処できない範囲のモンスターの対処ができ「メガトンゲイル」は単体での性能がとても高く採用できると思います。「アルカード」をもう1枚採用すことも考えられます。

 

 

以上が最新のゴーストリックデッキ構築の紹介となります。

この構築記事が少しでも参考になっていれば幸いです。

時間があれば他のテーマデッキの記事も挙げていきたいと思います。

 

それでは。